米Liquid Audio社が米国時間9月30日に,同社が国内外に保有する特許権を米Microsoft社が取得可能となる契約で合意したことを発表した。同社は,Microsoft社に現金700万ドルで権利を譲渡する。

 同社は発足以来,同社の技術と製品アーキテクチャにかかわるいくつかの特許を獲得してきた。これらには,デジタル著作権管理(DRM),ポータブル・デバイスへ安全にコンテンツを転送する技術,地域別の制約を遵守しながらデジタル音楽コンテンツの配信を可能にする技術などが含まれる。現金に加え,Liquid Audio社は使用料を支払う必要なく,引き続き特許技術を使用できるライセンスを受ける。

 「わが社の特許権をMicrosoft社のような技術パートナに売却することは,米Alliance Entertainment社との合併に向けて戦略の転換を支援するものである。これは,製品開発から離れてメディアのデジタル配信に注力するというわが社の方向性に一致している」(同社社長兼CEOのGerry Kearby氏)

◎関連記事
米Liquid Audioが経費削減で全従業員の33%にあたる23人をリストラ
米リキッドオーディオが独立系音楽レーベルのロードランナーと提携,オンライン音楽サービスの提供で
米国のインターネット・ラジオ危うし,5月21日を境に99%が廃業か?
米リキッドオーディオが著作権を保護したままコンテンツ共有する技術の特許を取得

発表資料へ