米Apple Computerが米国時間9月30日に,同期化ソフトウエア「iSync」のパブリック・ベータ版をリリースしたことを明らかにした。

 iSyncはアドレス帳やカレンダなどの情報を,Apple社のパソコン「Macintosh」,Bluetooth対応GPRS携帯電話機,Apple社のMP3対応携帯型音楽プレーヤ「iPod」,「Palm OS」搭載ハンドヘルド機のあいだで自動的に同期化する。また,インターネット・サービス「.Mac」のアカウントを所有しているユーザーは,インターネットに接続している複数のMacintosh間でアドレス帳やカレンダの同期化が行える。

 Apple社は,米Cingular WirelessやソニーとスウェーデンのEricssonの合弁によるSony Ericsson Mobile Communicationsといったモバイル業界の大手企業と協力し,「Sony Ericsson社の『T68i』などのBluetooth対応携帯電話機とMacintoshのやりとりを可能にする使いやすい統合ソリューションをユーザーに提供する。ユーザーは最も頻繁に持ち歩く携帯機器で,ほぼすべての連絡先やスケジュールにアクセスすることができる」(Apple社)。

 iSyncのパブリック・ベータ版はApple社WWWサイトよりダウンロード可能。Apple社のOS「Mac OS X version 10.2」で動作する。iSyncが対応する装置のリストは同サイトで確認できる。

◎関連記事
米アップル,Mac OS XとサーバーOSをバージョンアップ
遅まきながらBluetooth対応になるマッキントッシュ
米アップルがインターネット・サービスとソフトを統合した「.Mac」を開始,年会費は99ドル95セント
米マイクロソフトがインターネット・サービスの新版「MSN 8」を発表,年内に米国とカナダでリリース
米AOLが「AOL 8.0」のベータ・テスト版をリリース,最終版は今秋後半
米パームソース,「Palm OS」向け無線同期化システムで米グッド・テクノロジーと提携
米パームがデスクトップ用ソフトウエアの新版「Palm Desktop 4.1」を発表
3GPPが3Gモバイルのデータ同期化サービスに「SyncML」プロトコルを採用

[発表資料へ]