米NVIDIAは台湾の台北とカリフォルニア州サンタクララで現地時間9月25日,AGP 8x技術に対応するGPU(Graphics Processing Unit:グラフィックス処理用のLSI)製品系列を発表した。

 同製品系列には,デスクトップ・パソコン向けGPUの「GeForce4 Ti 4200 with AGP 8X」「GeForce4 MX 440 with AGP 8X」と「nForce2」プラットフォーム・プロセサを含む。これらの製品は,米Intelが9月12日に公開したグラフィックス・ポート仕様「AGP(Accelerated Graphics Port)3.0」に基づいている。

 AGP 3.0は,パソコンのマザー・ボードとグラフィックス・ボードの接続方法を規定するバス仕様。Intel社が権利を所有し,ライセンシング・プログラムの参加者に無償でライセンス供与する。AGP 8xはAGP 4xと下位互換性を持ち,バス帯域幅はAGP 4xの2倍の2.1Gバイト/秒。

 「GeForce4 Ti 4200 with AGP 8Xは,AGP 8x対応GPUの持つ性能と拡張性に128MバイトのDDRフレーム・バッファを組み合わせることで,競合製品の2倍以上のグラフィックス性能を提供する」(NVIDIA社)

 同社はまた,「nForce2プラットフォーム・プロセサをAGP 8xに対応させたことにより,システムのボトルネック低減に寄与し,システムの性能および安定性の向上につながる」と説明する。

 NVIDIA社によると,以下のパソコンOEMメーカーがNVIDIA社のAGP 8x対応製品を搭載するさまざまなプラットフォームをリリースするという。

・ドイツ4MBO International Electronics AG
・Fujitsu Siemens Computers社
・米Hewlett-Packard
・MicronPC.com(米Micron Electronicsのパソコン事業部)
・米Shuttle Computer

 また,NVIDIA社のAGP 8x製品系列ベースのアドイン・カードやマザーボードの販売を予定しているパートナ企業は以下の通り。

・台湾ASUStek
・台湾Chaintech
・台湾Epox
・米eVGA.com
・台湾Gainward
・Jaton社
・台湾Leadtek Research
・MSI社
・米PNY Technologies

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