米Sprint社は米国時間9月25日に,米国で初めて日立製の携帯電話「P300 PCS Phone」の発売を開始した。Sprint社のPCS Visionに対応するP300は,カラー・スクリーンを搭載しており,Webのブラウジング時の写真表示,発信者の確認,動画付き着信音とスクリーン・セーバー,Javaベースのゲームに理想的である。

 同製品は,ポケットやかばんに入っているときに自動的に着信音量を調整するライト・センサーを搭載している。また本体裏面に7色LEDがあり,あらかじめ設定した点滅パターンと色で発信者を知らせる。P300は全米のSprint Storeで299.99ドルで販売する。

 P300 PCS Phoneは,次のPCS Visionアプリケーションをサポートする。
・メッセージング
WebベースのPCSメール,PCSショート・メール,ワイヤレス・チャット,メッセージング・ゲーム。ローカルPOP3クライアントの追加により電子メールのダウンロードも可能。

・着信音
最新の音楽リリース,テーマ曲,音響効果などを含め,数百種類の着信音がダウンロードできる。これをアドレス帳に記載した番号別に割り当てることもできる。

・スクリーン・セーバー
ユーザーは,携帯電話からスクリーン・セーバーをダウンロードして無線サービスをパーソナライズできる。

・ゲーム
PCS VisionはJ2MEを採用しており,テキスト・ベースのゲームからグラフィック多用のフルカラー・ゲームへの移行が可能になった。

 P300の主な機能は次の通り。
・大型カラー・ディスプレイ,フルカラーのTFDスクリーン。1度にテキストを8行表示。
・ローカル電子メール・ソフトウエア(POP3):本体で電子メールの作成,ダウンロード,送信が可能。
・PCとUSB接続
・ビルトイン・スピーカフォン:ハンズフリーで操作が可能
・環境スイッチ:本体のスイッチで3つの着信音設定
・7色の発信者ID:点滅LEDの色,パターン,点滅速度で発信者を認識できる。
・カスタマイズ可能な写真による発信者ID:フォト・ブック内の写真にリンクして発信者の写真を表示。
・着信音量を自動的に調整するライト・センサー:アニメーション付き着信音向けポリフォニックCMX-MIDI v2.2
・パーソナル・オーガナイザ:ビルトインのカレンダとスケジューラによりアポイントメントを記録。アラーム時計も利用可能。
・内蔵フォン・ブック:200件まで入力可能。それぞれに電話番号を5つまで入力可能。総計1000件の記録が可能。
・イメージへのアクセスを高速化するためのJPEGアクセレータ。
・ゲームと着信音向けマルチトーン(16和音)のサウンド。
・音声認識によるダイヤリング。
・複数言語サポート:英語とスペイン語の両方で音声とテキスト・プロンプトをサポート。
・シングル・バンド:同携帯電話は,SprintのPCS Network上で利用可能。
・TTY互換:TTYサービスのサポート可能。TTYサービスはネットワーク・サポートが必要。
・GPS対応:将来提供される位置ベースのサービスに向けてGPSに対応。
・ブラウザ:Openwave(WAP 2.0準拠)。
・約102グラム。
・通話可能な時間は3.5時間(210分),スタンバイ10日間。

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