米Pitney Bowesが米Xeroxを相手取って起こしていた特許侵害訴訟が和解に達した。両社が米国時間9月19日に明らかにしたもの。両社は相互の条件を受け入れる。ただし,詳細な条件は明らかにしていない。
Pitney社は2001年6月,Xerox社がPitney社の特許を侵害しているとしてコネチカット州の米連邦地裁に提訴していた。Xerox社のほか,米Apple Computer,米Lexmark International,松下電器産業の米国法人Matsushita Electric Corporation of America,松下傘下のPanasonic Personal Computer,NECの北米事業NEC Technologies,韓国Samsung Electronics,Samsung社の米国法人Samsung Electronics Americaも訴訟の対象となっている(Pitney社プレスリリース)。
Pitney社が問題とする特許は「特許272」と呼ぶ,文字のドット・サイズを変更する技術に関するもので,レーザー・ジェット・プリンティングに用いられる。なお,同特許は2000年5月31日に期限が終了している。
Xerox社は特許侵害の事実を認めていないが,「Xerox社にとってあまり影響のない金額」(両社)をPitney社に支払う。
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