半導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)が米国時間9月18日に,北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注/出荷に関する調査結果(速報値)を発表した。2002年8月における受注額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は11億2000万ドルで,BBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)は1.14だった。この数字は,前月の11億8000万ドルから5%低下したが,前年同月の7億1500万ドルに比べ57%増加した。
2002年8月における出荷額(3カ月の移動平均,以下も同じ)は9億8100万ドルで,前月の9億6900万ドルに比べ1%増加した。ただし前年同月の11億4000万ドルを14%下回る。
「先ごろ半導体および製造装置メーカーが2002年後半の半導体業界業界の見通しがはっきりしないと発表したことから,受注額の減少は予想していた」(SEMIの業界調査と統計ディレクタのDan Tracy氏)
「受注額は1年前に比べ相当高くなってはいるものの,全体的な注文の傾向から2002年にこれ以上の景気回復があるとは思えない」(同氏)
出荷額 受注額 BBレシオ (3カ月移動平均) 2002年3月 797.6 835.9 1.05 2002年4月 814.6 995.6 1.22 2002年5月 869.6 1,105.2 1.27 2002年6月 927.1 1,171.3 1.26 2002年7月(最終確定) 969.1 1,181.9 1.22 2002年8月(速報) 981.2 1,121.7 1.14 (単位:100万ドル) 出典:SEMI
◎関連記事
■7月の世界半導体市場の売上高は前年同月比8%増加,「2001年2月以来初めてプラス成長に」
■2002年Q2の世界半導体製造装置市場は前期比15%成長,台湾/韓国が好調
■「2002年の世界半導体製造装置市場は前年比19%減,しかし2003年からは2ケタ台の成長」,SEMIの調査
■2002年7月の北米半導体製造装置業界,受注額が2%低下,出荷受注比率は1.16を記録
■6月の北米半導体製造装置業界,受注額が11億5910万ドルに,BBレシオは4カ月連続で「1.0」超
■米国・世界のSEMIndexがともに下落,「半導体エンド・マーケット需要の不透明感が要因」とSEMI
■2001年における世界の半導体フォトレジスト売上高が23%減少
■「IT支出の低下は底打ち,IT幹部は今後6カ月間でIT経費を3.7%増額」,米調査
[発表資料へ]