動画圧縮技術を手がける米DivXNetworks社は,新しいDivX認定パートナ・プログラムの発足を米国時間9月18日に発表した。同プログラムは,DivX認定の次世代の民生用電子機器の提供促進を狙うもの。最初の公式DivX認定パートナとして,米Texas Instruments社,米Philips社,米Equator Technologies社,米Ingenient Technologies社の4社が発表されている。

 新しいプログラムは,DivX対応の民生用電子機器の製造を可能にするために同社と協力している企業を認定するために作成された。同社は,DivX認定ソリューションが,DivX対応製品へのニーズに対応するように開発,マーケティング,販売をサポートを提供していく。

 DivX認定パートナには,ハードウエアの「DivX Certified Hardware Partners」,ソフトウエアの「DivX Certified Embedded Software Partners」,民生用電子機器の「DivX Certified Consumer Electronics Devices」の3つのカテゴリが設けられている。

 公式DivX Certified Hardwareパートナとして発表された,Texas Instruments社,Philips社,Equator Technologies社は,DivXNetworks社と共同で幅広い次世代ビデオ・コンバージェンス・デバイスに向けてDivX認定ソリューションの作成を行う。

 「認定パートナになり,わが社のOEMが次世代製品で最新の動画圧縮技術を提供できることをうれしく思う。TIのDSPアーキテクチャとDivXのMPEG-4技術を組み合わせることにより,さまざまな民生用電子機器とビデオ・オン・デマンドで製品の用途が広がる」(Texas Instruments社)

 初の公式DivX Certified Embedded Softwareパートナとして認定されたIngenient Technologies社は,Texas Instruments社のDSPをベースとした製品にDivXビデオ技術を提供するためにDivXNetworks社と協力している。

 企業は,DivX認定を受けると完全なDivX開発キットが提供される。同キットは,サードパーティが既存のソリューションをDivX技術に対応させる,または同技術に対応する新しいソリューションをまったく最初から作成するのを支援する。DivX認定パートナのソリューションは,次世代デバイスをDivX互換性にしたい民生用電子機器の製造業者向けに共同でマーケティングが行われる。公式なDivX認定ソリューションは,ポータブル・ビデオ・プレーヤー,DivX互換のDVDプレーヤー,デジカメ,デジタル・ビデオ・カメラ,セットトップ・ボックス,ホーム・メディアのゲートウェイなどのDivX対応製品を促進する。

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