米FileMakerはデータベース開発ツール・キットの新版「FileMaker Developer 6」の出荷を米国時間9月16日,発表した。カスタム化した「FileMaker」ソリューションを作成し,ロイヤリティ・フリーのランタイム・アプリケーションとして配布したり,Web上で公開してワークグループで共有できるようにする。

 FileMaker Developer 6は同社が7月にリリースしたデータベース・ソフトウエアの新版「FileMaker Pro 6」の機能を備える。主な特徴は以下の通り。

・「Script Debugger」:FileMakerソリューションのスクリプトを各スクリプトや各行についてテストし,予測結果を比較検討できる。

・「Database Design Report」:フィールド,スクリプト,レイアウト,データベース・パスワードを含むFileMaker Proデータベースの構造をドキュメント化できるようにする。

 Script DebuggerとDatabase Design Reportはともに,FileMaker Pro 6の新しいスクリプトをサポートする。FileMaker Pro 6の新しいスクリプトには,XML読み込み/書き出しをする「XML Import/Export」,フォルダからファイルを一括して取り込む「Import a Folder of Files」,検索してすべて置換する「Global Find and Replace」が含まれる。

 FileMaker Developer 6は英語版のみ。北米で購入可能。希望小売価格は499ドル。FileMaker Developer 5およびFileMaker Developer 5.5シングルユーザー・パッケージのユーザーには,100ドルのリベート付きで提供する。

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