米Adaptecが米国時間9月16日に,200人の従業員を削減し,全従業員数を1550人とするリストラ計画について明らかにした。

 同社はニューハンプシャー州Nashuaの施設閉鎖も計画しており,従業員の退職にかかる費用と,この施設閉鎖にかかる費用を合わせ,合計700万ドルの一時的費用を2002年7~9月期の決算に計上する予定ある。「これら一連のリストラ策で年間1600万ドルの支出を削減できる」(Adaptec社)とする。

 またAdaptec社は同日,7~9月期業績予測の下方修正についても明らかにした。売上高が前期の1億780万ドルから15~20%程度減少する見込み。pro formaベースの1株当たり収支は,ゼロ~4セントの損失となる見込みである。同社では「世界市場の低迷が,9月の売上高に影響を与える可能性がある」と説明している。

 なお同社は先の発表で,「2003会計年度通期の売上高は前年度に比べ横這い,あるいは5%増程度」としていたが,こちらの業績予測については変更はないという。

 同社社長兼CEOのRobert Stephens氏は次のようなコメントを出している。「我々は次世代のストレージ/ストレージ・ネットワーキングのソリューションに注力している。Adaptec社は長期的成長に向けた企業を目指し,研究開発とOEM,顧客関係の分野で投資を行っている。同時に,今後も効率改善策を探り,非常に厳しいこの世界経済の情勢に対処していくつもりだ」(同氏)

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