米Microsoftが米国時間9月16日に，組み込み用途向けのデータベース管理ソフトウエアの新版「SQL Server 2000 Windows CE Edition 2.0（SQL Server CE 2.0）」と，.NET戦略をハンドヘルド機器に広げる「.NET Compact Framework」のベータ第2版を発表した。
SQL Server CE 2.0は同日より同社WWWサイトから入手可能。SQL Server CEは企業のデータ管理機能をWindows CE対応機器で利用可能とするアプリケーションの開発を，短期間で行うための小規模なデータベースである。2.0では，アプリケーション開発ツール「Visual Studio .NET」の新たなスマート・デバイス向けプログラミング機能を介して.NET Compact Frameworkを統合し，アプリケーション・ユーザー，開発者，データベース管理者に，モバイル・アプリケーション用のプラットフォームを提供する。
スマート・デバイスとは，豊富なユーザー・インタフェースを備え，ネットワーク・リソースを処理できるコンピュータを指す。アプリケーションのダウンロードと実行が可能。
SQL Server CE 2.0の新機能には接続ウイザード，組み込み関数，クエリー・ツールなどが含まれる。「企業は『SQL Server 2000』とSQL Server CE 2.0を組み合わせて自社のデータをスマート・デバイスで利用可能にし，事業や生産性を高めることができる」（Microsoft社）
.NET Compact Frameworkは，XML対応Webサービスをスマート・デバイスで利用可能にするためのモバイル・アプリケーション・プラットフォーム技術。「.NET Framework」と共通のプログラミング・モデルを使用する。XML Webサービスへのサポート，ADO.NETやXMLを用いたデータ・アクセスといった機能や，アプリケーション構築のための豊富なライブラリを提供する。
.NET Compact Frameworkのベータ第2版は，Visual Studio .NETの時期版（開発コード名「Everett」）の初回プライベート・ベータ・リリースの一部として，ベータ第1版の登録ユーザーを対象に同日提供を開始する。
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