ソニーの米国法人Sony Electronicsとセキュリティ・ソフトを手がける米Lenel Systems Internationalは,IP(Internet Protocol)を使ったセキュリティ監視カメラのソリューション提供に関して協力体制を敷いた。両社が米国時間9月10日に明らかにしたもの。

 「高品質セキュリティ映像のモニタリング,管理,保管で企業を手助けする」(両社)

 同ソリューションは,ソニーのネットワーク対応監視カメラ「SNC-RZ30N」とLenel社のセキュリティ管理ソフトウエア「OnGuard Total Security Knowledge Management Solutions」を組み合わせて提供する。

 SNC-RZ30Nは,有効画素数63万画素のCCDカメラ。Ethernetポート装備しており,パソコンやネットワーク・アダプタを介すことなく直接ネットワークに接続できる。これにより一般的なWebブラウザでモニタリング,カメラ・ヘッドの回転,ズームといった操作をパソコン上で行える。

 Lenel社のOnGuard Total Security Knowledge Management Solutionsは,デジタル・ビデオの管理機能のほか,アクセス制御管理,アクセスID/権限管理,警報機能,侵入発見,訪問客管理といった機能を備える。

 「これは,セキュリティ/監視システム業界で初の取り組みと考えられる。セキュリティ映像,システム・インテグレーション,ネットワーキングの業界でリーダーである2社が協力することで,完全な形のソリューションを企業に提供できる」(両社)

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