米Zebra Technologies社と米Texas Instruments(TI)社のRFID事業部門のRadio Frequency Identification(TI-RFid)Systemsは,無線によって個人認証を行うアクセス・コントロール製品の開発で協調する。両社が米国時間9月10日に発表した。

 提携により両社は,ISO 15693標準に準拠するTI-RFidの新しい13.56MHz RFID近接型カードおよび読み取り装置とZebraのEltronブランドのプラスチック・カード・プリンタの統合で協力する。

 この技術は,「米国産業セキュリティ協会(ASIS:American Society for Industrial Security)Internationalトレード・ショー」において,TI-RFidのブースで発表される予定。Zebraは,TIの13.56MHz近接型カード・エンコーディング/プログラミング機能を統合したカード・プリンタの新モデル「Eltron P320i」を2002年末までに発表する。

 アクセス・コントロール市場は,13.56MHz帯域を利用したISO 15693標準準拠の近接型カードが,新しいレベルのセキュリティ,認証,すべてのサプライヤとアプリケーションにおける相互運用性,複数カードの読み取り機能をもたらすとして受け入れている。

 TI-RFidの13.56MHz近接型カードには,複製できないユニークIDが組み込まれており,2枚のカードまたは2人の人物が誤って認証されることがない。2000ビットのメモリーを使い,セキュリティ担当者は現場で,連続番号,施設コード,認証コード,社員証,緊急に向けた病歴などの追加情報を元にカードのプログラムとプリントができる。

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