米Converaは米国時間9月10日,米Documentumが同日発表したコンテンツ管理ソフトウエアの最新版「Documentum 5」(Documentum社プレスリリース)を完全サポートする意向を明らかにした。同社の検索技術「RetrievalWare」をDocumentum 5に対応させる。

 Documentumの最新版では,使い勝手を向上し,直感的なインタフェースで簡単にカスタマイズできるようにした。チャットや電子メールを利用したリアルタイムの協調作業が可能。レポート管理機能や記録管理機能なども追加した。米国食品医薬品局の電子記録および署名向けの規約「21 CFR Part 11」,米国防総省の電子記録用ソフトウエア標準「5015.2 Design Criteria Standard for Records Management」,医療データ規格「Health Insurance Portability Accountability Act(HIPAA)」,労働安全衛生法「Occupational Safety and Health Act」をはじめ,米証券取引委員会(SEC)や米環境保護庁の規定に準拠する。

 RetrievalWareは現在,Documentumを導入している生命科学分野や連邦政府機関などで利用されている。各種言語のテキスト,ビデオ,画像,オーディオなどさまざまなデータを同時に検索して整理できる。Documentum 5に対応することで,「ユーザーはより簡単で正確なコンテンツ検索を行える」(Convera社)としている。

 「Convera社の技術とDocumentum社のノウハウを組み合わせ,規定の厳しい連邦政府関連や生命科学分野,金融分野に競争力のあるソリューションを提供する」(Convera社)

 Convera社マーケティング部門上級バイス・プレジデントのDale Hazel氏は,「Convera社とDocumentum社によるソリューションが採用されていることは,大容量のマルチメディア・データを効率的に処理する,安全で拡張性のあるコンテンツ管理能力を顧客が求めている証拠だ」と述べた。

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