米Sun Microsystemsは米国時間9月10日,同社のローエンド・サーバー機Fire 280Rの性能強化について発表した。動作周波数1.015GHzのUltraSPARC III Cu」マイクロプロセサを搭載する。

 動作周波数1.015GHzのUltraSPARC III Cuを搭載したFire 280Rは,動作周波数900MHzの『UltraSPARC III』を搭載した従来のFire 280Rと比べて,性能が17%高いという。

 また新しいモデルのFire 280Rには,Webサービス・アプリケーションを動作させるために必要なソフトウエアが無償で付属する。2002年第4四半期初頭より,アプリケーション・サーバー「Sun ONE Application Server 7, Platform Edition」,開発環境ソフトウエア「Sun ONE Studio 4, Community Edition」「同Mobile Edition」をプリインストールする。

 Fire 280RのOSには「Solaris 8 Operating Environment(OE)」があらかじめインストールされているが,「『Solaris 9 OE』を搭載することで,Webサービス・プラットフォームに必要なセキュリティ機能を追加できる。Solaris 9 OEはファイアウオール/VPN,シングル・サインオンのアクセス権管理,承認を得ていないアクセスの遮断といった機能でデータを保護する」(Sun社)

 1.015GHz動作のUltraSPARC IIIを2個,36Gバイトの「10Krpm FC-AL」ハード・ディスク装置を2台,2Gバイトの主記憶,DVD-ROMドライブ,リモート管理ソフトウエア「Remote System Control」を搭載したFire 280Rの価格は1万9995ドルから。直ちに購入可能にする。

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