米RealNetworksと,大リーグ(Major League Baseball)の対話型メディア・サービスを提供する米MLB Advanced Media(MLBAM)は,携帯電話のユーザーなどに向けた野球放送オーディオ・コンテンツの提供で協力体制を敷いた。両社が米国時間9月6日に明らかにしたもの。

 RealNetworks社の「RealNetworks Mobile Suite」を介してMLB.comのオーディオ・コンテンツを携帯電話やモバイルPDAのユーザーに配信する。RealNetworks Mobile Suiteは,ニュース,スポーツ,ビジネス,エンタテインメントなどのオーディオ・コンテンツをライブ/オンデマンドで提供するサービスである。2G,2.5,3Gの携帯電話サービスに対応した携帯電話機/モバイルPDAのユーザーを対象とする。

 このサービスにより,ユーザーは米国のどこにいても,自分の好きな地元野球チームの実況放送を聴けるようになり,またSMSで放送開始を知らせる通知メッセージを受け取ることもできるという。

 「操作はモバイル機器で単に“#MLB”か“Enter”を押すだけと簡単」(RealNetworks社)。また同サービスは音声命令にも対応している。「他チームの試合状況を聞きたい場合は,『試合変更... シアトル・マリナーズ』と話せばよい。SMSメッセージで試合の中間結果を受け取ることもできる」(同社)

 同サービスはSMS (Short Message Service)に対応した無線事業者のユーザーが対象となる。RealNetworks社のWWWサイトでは,現時点で米AT&T Wirelessが対応することを明らかにしている。サービス利用料金は1シーズン19.95ドル。このほか携帯電話の接続料金もかかる。

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