米META Groupが米国時間9月4日に,北米のアウトソーシング市場に関して調査した結果を発表した。それによると,市場は年平均成長率15~20%で拡大する。2005年にはほとんどのIT部門が1件以上のミッション・クリティカルな技術運用をアウトソーシングするようになる。

 META Group社Service Management Strategiesサービス部門バイス・プレジデントのDean Davison氏によると,「アウトソーシングはミッションクリティカルな作業を伴うことがあるため,経営陣が評判とパフォーマンスを認めたベンダーに仕事を依頼する場合が多い」という。また同氏は,「アウトソーシングを利用することで,事業の効率的な進行を促し,関連コストを削減することも可能だ。ただし,ベンダーの選定には注意深い検討と交渉が必要である」と述べた。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・大手ベンダーが優勢だが,地域を対象にニッチなサービスを提供するベンダーも大手ベンダーに劣らない働きをする。

・プレゼンスよりもパフォーマンスを基準にベンダーを選ぶことが重要だ。

・技術パフォーマンスやビジネス・プラクティスに秀でたベンダーが優位に立つ。こうしたベンダーは経営幹部とのつながりが強く,ブランド認知度も高い。

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