「米通信事業者の既成のファイバ・プラントにおいて,4万箇所を越えるネットワーク・ロケーションが,新しいパケット・ベースのネットワーク・アーキテクチャの配備に対応できる」。米Larribeau Associatesが米国時間9月5日に,米国のサービス・プロバイダによる既存のネットワークに関して調査結果を発表した。

 同調査では,次世代SONET,Switched Gigabit Ethernet,RPR(Resilient Packet Ring), Passive PON(Passive Optical Network)などのパケット・ベースの技術に対応できる,米国内の既成の情報通信企業ネットワークにおけるファイバ接続を分析している。それによれば,これら4種類のアーキテクチャのすべてが既成のネットワークに適応できるが,予備ファイバの有無とネットワーク・トポロジだけが制約する要因になるという。

 「データは,ネットワーク上の支配的なトラフィック・タイプであり,通信事業者はパケット・アーキテクチャに移行しなければならない。既成のコアとアクセス・ネットワークに大量のファイバが存在しており,これが新しいパケットベースのアーキテクチャの基盤を提供できる」(同社の社長のBob Larribeau氏)。

 また,現在DS-3とそれ以上の速度のサービスは,年間成長率35%で増加していることが明らかになった。これはファイバ・ベースのサービスに対する強い需要を示している。同社によれば,新しいパケット・ベースのアーキテクチャを配備することにより,既存の通信事業者はより柔軟で効率的な新しい高速サービスの提供が可能になるという。

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