米シーベルが企業向けアプリケーション・スイートの新版「Siebel 7.5」を発表

経営／業績

2002.09.05

　米Siebel Systemsが米国時間9月4日に，eBusinessアプリケーション・スイートの新版「Siebel 7.5」を発表した。マルチ・チャネルの販売，マーケティング，サービス，パートナおよび従業員の関係管理に向ける製品。

　WebサービスとUniversal Application Networkに対応することで，Siebel社のeBusinessアプリケーションと米Microsoftの.NETやJ2EEベースのアプリケーションとのあいだの相互接続性を実現しているという。

　Siebel 7.5はUnicodeに対応しており，eBusinessアプリケーションの実装を複数の言語で行い，複数のプラットフォーム／文字セット／国にまたがって使用できる。その際，リポジトリは共通のものを一つだけ管理すればよいという。対応する言語は17種類あり，各言語版の出荷は同時に行う見込み。

　新版の主なアプリケーションの内容は以下の通り。

・「Siebel Sales」：会計処理全体の視覚化機能と強力な報奨機能。

・「Siebel Interactive Selling」：顧客の注文管理，製品カタログおよび価格管理の強化。

・「Siebel Marketing」：意思決定者／予算運用／目標の管理機能。顧客／プロモーション分析機能の強化，共同マーケティング機能の強化。

・「Siebel Field Service」：物流管理，契約状況分析，複雑な階層資産，品質／問題管理機能。

・「Siebel Call Center」：リアルタイムでのサービス分析機能。

・「Siebel PRM」：パートナ分析，パートナCRM（顧客関係管理），共同キャンペーンの実行，パートナWebサービス機能。

　Siebel 7.5では，データ分析アプリケーション「Siebel Analytics」と，ERM（従業員関係管理）アプリケーション「Siebel Employee Relationship Management（ERM）」の機能を強化しているという。Siebel ERMは，「Siebel Compensation Planning」，「Siebel Competency Management」，「Siebel Automated Desktop Support」，「Siebel Employee Self-Service」といったアプリケーション・モジュールを備える。

　また，Siebel 7.5では業界特有の条件やプロセスに応じた20種類の「Industry Applications」を用意する。金融サービス，通信，エネルギー，生命科学，コンシューマ，工業，公共機関，旅行といった業界を対象としており，Siebel 7.5と同時に出荷する予定という。