米HPが「Windows XP Media Center Edition」搭載パソコンを発表，ホリデー・シーズンに向ける

早坂利之

2002.09.04

　米Hewlett-Packard（HP）が米国時間9月3日に，コンピューティングとエンタテインメントを集約するパソコン「HP Media Center PC」を発表した。米Microsoftの「Windows XP Media Center Edition」を搭載する。

　HP Media Center PCはパソコン，DVDおよびCDプレーヤとレコーダ，テレビ，デジタル・ジュークボックスなどの民生電子機器の機能を合わせ持つ。ゲーム・ルーム，子供部屋，寄宿舎などで“デジタル・メディア・センター”として利用できる。

　HP Media Center PCは前面に，6種類のフォーマットにに対応したカード・リーダーを搭載し，簡単にデジタル音楽や写真を読み込むことができる。リモコンが付属し，前面と背面にUSB 2.0ポートとIEEE 1394ポートを装備する。動作周波数2GHzを超える米Intelの「Pentium 4」プロセサ，米NVIDIAの「GeForce4」グラフィックス・アクセラレータ，Klipsch社のスピーカ，DVDとCDの作成が可能なHP社製「DVD Writer」ドライブといった構成が可能。写真およびムービー編集ソフトウエアが付属する。

　Windows XP Media Center Editionにより，HP Media Center PCユーザーは，ライブTV，PVR，デジタル音楽，デジタル・ビデオ，DVDや写真を簡単なリモコン操作で楽しむことができる。テレビとつないで大画面で表示することが可能。

　HP Media Center PCでテレビ番組を録画するには，インターネットからダウンロードした無償の番組ガイド情報で番組を選び，「録画」機能を選択すればよい。従来のVCRのように，チャンネルや開始時間を設定する必要はない。

　また，デジタル写真，ビデオ，音楽をHP Media Center PCに取り込むと，Windows XP Media Center Editionが自動的にデフォルト設定の「My Pictures」「My Music」「My Videos」に振り分けて保存する。各フォルダをリモコンで指定するだけで，保存した写真，ビデオ，音楽を再生できる。

　HP Media Center PCはホリデー・シーズンに米国とカナダで購入可能。価格は1500ドル～2000ドル。