米Microsoftが米国時間8月30日に,「Windows XP」のアップデート・パッケージ「Windows XP Service Pack 1(SP1)」が製造に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。一般向けリリースは9月9日を予定している。

 Windows XP SP1には,「Windows Update」で提供しているすべてのセキュリティ・パッチのほか,セキュリティへの取り組み「Trustworthy Computing」の一部として今年初めに実施したWindowsコード・レビューの最新結果が含まれる。

 また,独占禁止法違反訴訟に関する米司法省および9州との和解プログラムの修正も反映している。Windows XPの使用において,コンピュータ・メーカーとユーザーは,ブラウザ・ソフトウエア「Internet Explorer」,メディア・プレーヤ「Windows Media Player」,メッセージング・ソフトウエア「Windows Messenger」,電子メール・ソフトウエア「Outlook Express」,そしてMicrosoft社のJava仮想マシンへのアクセスを無効にすることができる。

 「これは,2001年11月の同意判決以来,Microsoft社が実施してきた数々の施策の一つに過ぎない」(Microsoft社)

 なお,Microsoft社が8月5日に発表した和解プログラムの修正には,約300種類のWindows API(Application Programming Interface)の技術情報公開と約113件のMicrosoft社独自プロトコルの技術情報公開といった項目が含まれている。

 ちなみにMicrosoft社によると,Windows XPは発売開始後9カ月の6月末時点で小売店およびOEM向けの販売が4600万本を超えたという。

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