米IBMは米国時間8月29日,ストレージ・リソース管理ソフトウエアを手がける米TrelliSoftを買収したことを明らかにした。取り引きは同日完了している。買収金額などの詳細は明らかにしていない。
TrelliSoft社はIBM社IBM Software Group事業に移管される。TrelliSoft社の製品は,IBM Tivoli Software部門から提供する。
ストレージ・リソース管理サービスは,ストレージ環境にとって重要だ。一連の自動化ツールを備え,容量,可用性,性能,資産管理といったストレージ・インフラのさまざまな問題に対処する。TrelliSoft社の製品はJavaやWebベースのストレージ・リソース管理に特化しており,Windows NT,Windows 2000,HP-UX,Solaris,AIX,Red Hat Linuxなど各種プラットフォームをサポートする。
IBM社はTrellisoft社の製品を取り入れ,現在開発中のストレージ・リソース管理製品を拡充する。IBM Tivoli Software部門ジェネラル・マネージャのRobert LeBlanc氏は,「Trellisoft社の買収により,質の高い製品の提供を促進し,ストレージ管理に対する顧客のニーズに応える。顧客はより効率的にストレージ・リソースを管理することで,結果的に投資回収率を高めることができる」と説明した。
「TrelliSoft社のソフトウエアは,IBM社のポリシー・ベースのストレージ管理ソフトウエアと組み合わせることで,新たな価値を提供できる」(TrelliSoft社CEOのStephen Donovan氏)
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