「米Intel製プロセサを搭載したサーバーの世界市場で,米IBMは2002年第2四半期に他の競合社より売り上げを伸ばした」。IBM社が米国時間8月28日に,米Gartner Dataquestの調査結果を引用するかたちで発表した。

 Dataquest社の調査によると,IBM社は2002年第2四半期に売上高ベースの市場シェアを前年同期より3ポイント増やし,他の競合社よりもシェアを拡大したという。

 トップ・メーカー5社のうち,2002年第2四半期におけるLinuxサーバーの売上高が前年同期と比べて成長した企業はIBM社だけだった。2002年第2四半期の同社の市場シェアは38%で,前年同期から12.2ポイントも増加した。また,UNIXサーバーとLinuxサーバーを合わせた市場シェアも,前年同期と比べて0.6ポイント増えた。

 なお,世界サーバー市場におけるIBM社の売上高ベースのシェアは,2002年第2四半期に前年同期比1.6ポイント増の29.6%に達した。「世界サーバー市場で7期連続してシェアを拡大している。つまり,『eServer』をリリースして以来,毎四半期シェアを伸ばしているということだ」(IBM社)

 ちなみに,Dataquest社が7月29日に発表した世界サーバー市場の調査結果によると,2002年第2四半期における出荷台数ベースの首位メーカーは,シェア30.5%を獲得した米Hewlett-Packard(HP)。2位はシェア18%の米Dell Computerだった

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