カナダのNortel Networksが現地時間8月27日に,2002年第3四半期業績予測の下方修正を発表した。米国サービス・プロバイダの支出引き締めが進むことなどから,2002年第3四半期における継続事業の売上高が当初の予測に達しない見込みだという。

 Nortel社社長兼CEOのFrank Dunn氏によると,「2002年第3四半期の売上高は前期と比べて最大10%の落ち込みをみせる見通し」だ。当初の予測は‘本質的に横ばい’だった。

 サービス・プロバイダの短期的な支出引き締めに加え,消費者の設備投資削減は2003年まで続くとみる。そのため,Nortel社はコスト削減に向けた新たな方策をとることを明らかにした。「リストラ策により,2002年第3四半期と第4四半期の一時的な費用を除いた収支が向上すると期待している。我が社の最優先の目標は2003年6月末までに黒字に回復することだ」(Dunn氏)

 新たなコスト削減計画には,人員整理,関連施設の閉鎖,事業の合理化などが含まれる。リストラ策の大部分は2002年第4四半期末までに完了する予定。その時点で同社の総従業員は3万5000人となる。なお米メディアの報道(InformationWeek)によると,Nortel社は7000人の従業員を追加削減する計画である。

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