米Cisco Systemsが米国時間8月27日に,WANやMAN向けマルチレイヤー・スイッチ「Catalyst 6500 Series」と組み合わせて利用する4種類のセキュリティ・サービス用モジュール「Catalyst 6500 Firewall Services Module」「IPSec(Internet Protocol Security)Virtual Private Network(VPN)Service Module」「Secure Sockets Layers(SSL)Services Module」「Network Analysis Modules」を発表した。

 これらのモジュールは,通常ネットワークの境界線に置かれるセキュリティ・サービスを,Catalyst 6500 Seriesのレイヤー2~7と結びつける。VoIP(Voice over IP),無線LAN統合,QoS(Quality of Service),コンテンツ・スイッチングといったIPサービスを組み合わせることが可能。Catalyst 6500 Series1台で異なる設定をサポートできるようになるため,例えば侵入検知やコンテンツ・スイッチングといった既存の機能に,ファイアウオールやSSLなどの新しいサービスを追加することが可能。

 各モジュールの主な特徴は以下の通り。

・Catalyst 6500 Firewall Services Module:5Gbpsのスループットを実現し,1秒当たり10万件の接続に対応する。最大4個のモジュールを1台のCatalyst 6500 Seriesと組み合わせることができ,「20Gbpsのスループット,1秒当たり40万件の接続に対応する」(Cisco社)

・Catalyst 6500 IPSec VPN Services Module:1.9Gbpsの3DES暗号化,8000件の同時トンネルに対応。

・Cisco Catalyst 6500 SSL Services Module:1秒当たり2500件の接続,300MbpsのSSL暗号化が可能。

・Cisco Catalyst 6500 Network Analysis Modules(NAM-1およびNAM-2):性能速度は最大1Gbps。統合トラフィック監視機能により,アプリケーション,会話,VoIP,QoSなどを把握できる。

 Catalyst 6500 Firewall Services ModuleとCatalyst 6500 SSL Services Moduleの価格はそれぞれ3万4995ドルと2万9995ドル。2002年9月に利用可能になる。Catalyst 6500 IPSec VPN Services Moduleは3万5000ドルで,すでに購入可能。Catalyst 6500 Network Analysis Modulesもすでに利用可能で,価格はNAM-1が1万7995ドル,NAM-2が2万9995ドル。なお,これらのモジュールは「Cisco 7600 Series」ルーターにも対応する。

◎関連記事
MAN/WAN向け10GビットEthernet市場は2003年に2500%増の18億ドル規模へ
「都市型広域イーサネットが急成長,2006年までに40億ドル規模に」と米Yankee Group
「都市型光ネットワークの世界市場は2005年に2001年の4倍に」と米調査
米モトローラがIP Systems Groupを3部門に分割し,IP事業を強化
「都市圏向けDWDMの世界市場は2006年に126億ドル,ファイバ増設とDWDMの使い分けの基準は距離」と米調査会社
光伝送市場は2003年までに回復する---米Dataquestが予測
「大手キャリアには光スイッチを用いたメッシュ型ネットワークが有利」,と米調査会社

[発表資料へ]