任天堂(本社:京都府京都市)は米国時間8月26日,「GAMECUBE」向けの新ゲーム「Super Mario Sunshine」を発表した。希望小売価格は49ドル95セント。また同社は,「ゲーム・キャラクタ『Mario』のおかげで,ビデオゲーム業界は映画業界を押さえるほどまで成長している。2002年末までに,Marioは100億ドルの売り上げをもたらすとみる」と,Marioの人気について述べた。

 Marioは1985年に,「Nintendo Entertainment System」向けの「Super Mario Bros」でビデオゲーム・ランキングの首位に躍り出た。「Super Mario World」や「Super Mario 64」など,Marioが主役のゲームはこの21年間で1億5800万本売れ,70億ドル以上の売り上げを創出した。なおこの数字には,Marioが“ゲスト出演”している「Super Smash Bros. Melee」は含まれない。

 「Hollywood Reporter」誌コラムニストのJohn Gaudiosi氏は,「ビデオゲーム業界は,売上高では映画業界を先んじている。ハリウッドきってのドル箱俳優,ハリソン・フォードは世界で56億ドルの興行収入を生み出しているが,Marioの方が稼ぎが多い」と指摘した。

 「TIME Magazine」誌は,Marioの生みの親である宮本茂氏をビデオゲーム業界のスピルバーグ監督になぞらえている。

 宮元茂氏は,「Marioを作った時,誰でも親しめるキャラクタにしようと思った」と説明している。「Marioは成功すると信じていたが,これほどまで人気が高まるとは予想しなかった」(同氏)という。

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