XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)が米国時間8月22日に,新理事4名の選出と,OASISの戦略/運営方法/相互接続性/対象技術分野について助言を行う技術諮問委員会「OASIS Technical Advisory Board」の設立を発表した。

 同日発表された新理事は,米BEA SystemsのEdward Cobb氏,米IntelのColin Evans氏,OASISのPatrick Gannon氏,米Federal Reserve SystemのLaura Walker氏。現職の理事,米Hewlett-Packard(HP)のJim Hughes氏,米MicrosoftのChristopher Kurt氏,米Sun MicrosystemsのSimon Nicholson氏,米IBMのMichael Weiner氏とともに,2年間の任期を務める。

 「OASIS Technical Advisory Boardは,OASISが標準化作業を進めるにあたり,OASISメンバーすべての利益となるタイミングおよび分野の確認を目的とする」(OASIS)。同委員会の委員は以下の通り。HP社のDerek Coleman氏,IBM社のAngel Diaz氏,米Lexis/NexisのChet Ensign氏,Sun社のEduardo Gutentag氏,Intel社のJackson He氏,アイルランドIONAのSanjay Patil氏,米Cisco SystemsのKrishna Sankar氏,ドイツSAP AGのHeinz Ulrich Roggenkemper氏。さらに,OASISの理事のChristopher Kurt氏とOASISのKarl Best氏が,OASISを代表する形で参加する。

 OASIS Technical Advisory Boardの活動方針について,同委員会委員長のEduardo Gutentag氏は以下のように説明する。「OASISは,今後もメンバー主導の技術委員会に協力し,世話役のような活動を行う。OASISの理事会に技術的な議題や相互接続性,問題の整理についてアドバイスをし,課題を解決するために複数の技術委員会による共同作業を推進する。そして,作業の集約および相互接続性の障害排除に向けて努力し,ほかの標準化組織とOASISとの協調も支援する」

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