米StorageTekとFujitsu Siemens Computers社は両社の提携を拡大し,欧州,アフリカ,中東(EAME)におけるStorageTek社製テープ・ライブラリ「L5500」の再販に関する提携を結んだ。両社が米国時間8月22日に明らかにしたもの。

 ちなみに,すでにFujitsu Siemens社が再販契約を結んでいるStorageTek社製品には,L180,L700,L700e,DLT8000,LTO,T9840,T9940などが含まれる。

 L5500は,各種の中企業および大企業向けテープ・ドライブとインタフェースに対応する。StorageTek社副社長兼EAME担当ジェネラル・マネージャのMichael Vath氏はL5500について,「Fujitsu Siemens社の仮想テープ・アプライアンス『CentricStor』に最適だ。『PowderHorn』技術をベースにし,StorageTek社のサービスとサポートが支えるL5500は,重要な情報をバックアップするために必要な高い信頼性を提供する」と述べた。

 Fujitsu Siemens社Line of Business Storage部門責任者のHelmut Beck氏は,「L5500によって,我が社の顧客はテープ形式のデータ・ストレージ・リソースを合理化し,増加するストレージの需要にも柔軟に対応できる」と説明した。

 Fujitsu Siemens社Line of Business Storage部門では,顧客の条件に合わせたソリューションを構築し,情報の効率的な保存と管理を支援する。CentricStorは,メインフレームやオープン・システム向けデータ・バックアップおよび記録を目的とした,ITインフラの統合と刷新のための効果的な手段を提供する。

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