2002年7月の北米半導体製造装置業界，受注額が2％低下，出荷受注比率は1.16を記録

早坂利之

2002.08.22

　半導体製造装置・材料に関する業界団体SEMI（Semiconductor Equipment and Materials International）が米国時間8月20日に，北米を拠点とする半導体製造装置メーカーの世界市場における受注／出荷に関する調査結果（速報値）を発表した。

　2002年7月における受注額（3カ月の移動平均，以下も同じ）は11億5000万ドルで，BBレシオ（出荷額に対する受注額の割合）は1.16だった。この数字は，前月の11億7000万ドルのレベルから2％低下したが，前年同月の7億6900万ドルに比べ50％増加した。

　2002年7月における出荷額（3カ月の移動平均，以下も同じ）は9億9500万ドルで，前月の9億2700万ドルに比べ7％増大した。ただし前年同月の11億9000万ドルに比べ17％下回る。

　「同月の受注額は，おそらく景気回復の安定性に対する懸念と電子製品の消費に対する予測を反映している」（SEMIの業界調査と統計ディレクタのDan Tracy氏）。

　「また，このデータは，先ごろいくつかのグローバルなチップの製造業者が発表した資本投資を削減する計画に一致するとともに，2003年に市場が復活するとする業界アナリストの意見を裏付けるものとなっている」（同氏）。

                     出荷額              受注額            BBレシオ
                      （3カ月移動平均）
                     ------              ------            --------
2002年2月             818.0               737.2                0.90
2002年3月             797.6               835.9                1.05
2002年4月             814.6               995.6                1.22
2002年5月             869.6             1,105.2                1.27
2002年6月（最終確定） 927.1              1171.3                1.26
2002年7月（速報）     995.3              1153.1                1.16

（金額単位：100万ドル）
出典：SEMI