米RealNetworksが米国時間8月20日に,メディア・プレーヤ「RealOne Player」の「バージョン2.0」を発表した。「インターネットのニュース,スポーツ情報,ラジオ,エンタテインメントを視聴するための革新的な手法を消費者に提供する」(RealNetworks)

 RealOne Player v. 2.0は「RealAudio」「RealVideo」「MP3」「Windows Media」「QuickTime MPEG-4」などのあらゆる主要なデジタル・メディア形式をはじめとする50種類以上のフォーマットを再生できる。また,CD作成機能やDVD再生サポート機能を備え,ラジオ・サービスも強化した。

 「消費者は単一のプレーヤで,望むメディアをすべて手に入れ,クリックするだけで再生することができる」(RealNetworks社設立者兼CEOのRob Glaser氏)

 RealOne Player v. 2.0のCD作成機能により,「楽曲を選択してCDを挿入し,52倍速のスピードで簡単に作成できる」(RealNetworks社)。CD作成の際にMP3形式に変換するほか,クロスフェードで楽曲をつないだり,CDケースカバーの印刷も可能。DVD再生サポート機能により,フルスクリーンのシアター・モードでDVDを視聴できる。メニュー,チャプター,タイトル,言語選択といったオプションも利用可能。

 また,今年初めに発表した「TurboPlay」機能を無償のRealOne Playerに組み込む。TurboPlayは広帯域接続で利用可能なバンド幅を判断し,再生開始までのロード時間を大幅に削減する。これにより,「ほぼ瞬時にコンテンツを再生する」(RealNetworks社)。

 TurboPlayを組み込んだ無償のRealOne Player v. 2.0はRealNetworks社WWWサイトからダウンロード可能。シアター・モードのDVD再生サポート,フルスピードのCD作成機能を備える。

 有償版の「RealOne Player Plus」はWindows MediaとQuickTime MPEG 4を含む50種以上のフォーマットに対応。CD作成のオプション機能,ツールバー再生モードなどを備え,価格は19ドル95セント。

 同社は新たな有料ラジオ・サービス「RealOne RadioPass」を今週中に開始することも明らかにした。広告を挿入しない50局の音楽ジャンル別ラジオ・ステーションを提供する。「Now Playing」機能が,現在流れている曲を表示する。また,サービス加入者はトーク・ショー番組のスケジュールにアクセスし,都合のよいときにお気に入りのトーク・ショー番組を聞くことができる。Windows MediaおよびQuickTime MPEG-4形式のラジオ・ステーションにも対応するため,「ユーザーは3200局以上のラジオ・ステーションから選ぶことができる」(RealNetworks社)。RealOne RadioPassの月額利用料は5ドル95セント。

◎関連記事
米リアルネットワークスがデジタル・メディア配信プラットフォーム「Helix Platform」を発表,ソース・コードを公開
米リアルネットワークスがマルチメディア配信ソフト「RealOne」の最終版を発表
米リアルネットワークスが「RealSystem」で「MPEG-4」をネイティブ・サポート
米国のマルチメディア利用はRealMediaとWindows Mediaが優勢,QuickTimeは苦戦
米アップルが「QuickTime 6」などMPEG-4対応ストリーミング製品を発表
米マイクロソフトが次期ストリーミング・プラットフォーム「Corona」を発表
「オンライン・ストリーミング・ユーザーは平均的米国人よりCDを1.5倍以上購入」,米企業の調査
「12歳以上の米消費者,1/3がストリーミング・メディアを利用」と米調査

[発表資料へ]