米webMethodsが米国時間8月20日に,グローバル企業が行うEDI(電子データ交換)ベースのオペレーションのアップグレードと拡張を行う2つの新しいソリューション・スイート,「webMethods Solution Suite for Collaborative EDI」,「webMethods Solution Suite for Collaborative EDI with Workflow」を発表した。

 Global 2000企業は,パートナとの関係で現在のEDIプロセスに大きく依存している。多くのCEOが,ビジネス・データのトランザクションをさらに強化するためのWebサービスとワークフローなどの技術を求めている。同スイートは,このニーズに対応したもの。

 同ソリューション・スイートは,従来のEDIプロセスに対する包括的なサポートとともに,エンド・ツー・エンドのビジネス・プロセスの自動化向けのインテグレーション・プラットフォームにより協調的な取引を行うための手段を提供する。

 企業は,従来のEDIプロセスをバックオフィス・アプリケーションに統合することにより,顧客,パートナ,関連企業とのリアルタイムのコラボレーションが可能となる。これまで,EDIプロセスはバッチ・モードで行われ,EDIドキュメントを受け取ると多くのマニュアル処理が必要だった。ERPアプリケーションとのリアルタイムのビジネス・トランザクションを可能にすることでバッチ・プロセスの必要性を排除した。その結果,企業は協調的なプランニングなどの新しい戦略的活動に専念できるようになるという。

 インテグレーション・プラットフォームは,グローバル企業のビジネス要件に合わせ,AS1,AS2,EDIFACT,EIAJ,UCS,EAN.UCC,VICS,x12を含むEDI標準に対応している。

「webMethods Solution Suite for Collaborative EDI」
 従来のEDIから協調的なEDIへの円滑な移行を支援するために,webMethodsインテグレーション・プラットフォームが固定価格のプロフェッショナル・サービスにバンドルされている。提供する機能の一例は次の通り。

・協調的なEDIのためにバックエンド・システムとリアルタイムで統合
・EDIアーキテクチャをプラグ・アンド・プレイ・アーキテクチャに置き換え開発を高速化
・重要なEDIプロセスに対してパートナが迅速かつ安価に接続可能
・ビジネス戦略をEDIからCIDX,ebXML ,RosettaNetなどのXMLベースの業界標準に移行

「webMethods Solution Suite for Collaborative EDI with Workflow」
 グローバル企業はワークフローをビジネス・プロセスに統合して,特別な対処を行う。ワークフローにwebMethodsプラットフォームを組み込むことにより実現される機能の一例は次の通り。
・自動化されたプロセスに人的介入を組み込むことにより,待ち時間とエラーを削減
・ripと読み込みプロセスに高度なサポートを追加しEDIオペレーションを自動化
・承認,マニュアル処理,レポート,特別処理を行うために電子メールとWebベースのシステムの統合を促進
・トランザクションの処理率を向上

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