フランスのMandrakeSoft S.A.,米Red Hat,ドイツのSuSE Linux AGのLinuxディストリビューションがLinux標準規格「Linux Standard Base(LSB)」の認定「LSB Certification」を取得した。Linux標準化活動を推進する団体Free Standards Groupが米国時間8月14日に明らかにしたもの。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,認定を受けたのはRed Hat社の「Red Hat 7.3」,SuSE社の「SuSE 8.0 Professional」,MandrakeSoft社の「Mandrake ProSuite 8.2」である。

 LSB Certificationは,LinuxディストリビューションおよびLinux対応アプリケーション向け業界標準規格への準拠を保証する。「LSB Certificationプログラムの開始から6週間足らずという速さで,三つのディストリビューションが認定を取得した。Linuxは技術としても市場としても,成熟期に入っている」(Free Standards Group執行ディレクタのScott McNeil氏)

 LSBの作業グループはLinuxの中核機能とGNUツール・スイートの標準化を図り,「LinuxディストリビューションとLinux対応アプリケーションの市場拡大を目指す」(Free Standards Group)としている。

 またFree Standards Groupは,「Linux Internationalization Initiative(Li18nux)Certification」プログラムの開始も明らかにした。Li18nuxは,LinuxディストリビューションおよびLinux対応アプリケーションの真の国際化を目的とした標準規格である。Li18nux Certificationは2002年第3四半期中に開始する。LSB Certificationと同様に,ベンダーに依存しないサード・パーティによる検証を行う。すでに一部のLinuxディストリビューションが,パイロット・プログラムのもとでLi18nuxに対応しているという。

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