英Cable & Wireless(C&W)は米国時間8月8日,米Akamai Technologiesとその関連企業Sockeye Networks社がC&W社の特許を侵害したとして,連邦地方裁判所に提訴したことを明らかにした。

 C&W社が侵害されたとする特許は,インターネット・パケット・ルーティング・システムの信頼性と性能を向上するルーティング技術。冗長性を持たせたネットワーク・パスを用いる。

 米国特許番号は「6,275,470」で,「Host-to-Host Adaptive Routing Protocol(HHARP)」に関連するもの。インターネットの“渋滞”を予測して,ユーザー側のサーバーとインターネットのエッジ間における最適なルートを判断する。「素速く正確に,あらゆるテキストや画像を伝送することができる」(C&W社)

 C&W社傘下の米Exodus, a Cable & Wireless Service最高戦略責任者のChris Albinson氏によると,「Akamai社の『EdgeSuite』とSockeye社の『GlobalRoute』製品およびサービスが,C&WのHHARP対応特許技術を侵害している」という。

 C&W社は今回の提訴で,損害賠償と差止命令による救済措置を求めている。

 なおC&W社は,Akamai社に対して米国特許番号「6,415,280」の特許侵害でも訴訟を起こしている。6,415,280特許は,各種コンテンツ配信のアルゴリズムとシステムに関する技術である。

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