DVD技術の標準化を進める業界団体のDVD+RW Allianceは米国時間8月8日に,4倍速のDVD+Rレコーディングと直径8cmのDVD+RW/+Rメディアの仕様を発表した。消費者向けデータとビデオ・アプライアンス向けの形式として,DVD+RW/+R形式の業界トップの地位をさらに強化するもの。

 「将来的なエンド・ユーザーのニーズを予測して,消費者向けビデオ録画とPCアプリケーションの両方で高い互換性とパフォーマンスを提供するようにこのDVD+RW/+R形式が設計された。4倍速の書き込みと8cmメディアのサポートの追加は,消費者がDVDレコーディングを行う際にパフォーマンスと使いやすさの増強を目的としたもの」(HPのOptical Storage Solutions Businessのジェネラル・マネージャ兼DVD+RW AllianceのスポークスマンのMaureen Weber氏)。

・4倍速DVD+RW/+R 仕様
 同仕様に準拠したDVDレコーダとデータ・ドライブは, 44Mビット/秒で記録できる機能を提供する。15分以内にDVDディスク1枚の記録できる。4倍速のDVD+R仕様は,DVD+RW仕様とともに既に完成しており,同年末までに発表される。

・8cm Media仕様
 新しい形状により,デジタル・ビデオ・カメラなどのモバイル・デバイスを含む新しい製品でDVD+RW/+R形式を利用することができる。12cmのディスクと同様に,新しい8cmメディア仕様は既存のPC,DVD-ROM,DVDプレイヤと互換性を持たせるように設計されている。ディスクの記録容量は1.46Gバイト。小型化されたことでユーザーは,データ交換アプリケーションで利用できる。

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