米webMethodsはWebサービス向け企業システム統合プラットフォームの評価版を無料で提供すると米国時間8月8日,発表した。少ない開発リソースと期間をかけるだけで,既存のアプリケーションや業務プロセスをWebサービス対応に変更できるという。「企業はITに対する投資の多くを回収できるだろう」(webMethods社)

 評価版は60日間無料で利用できる。webMethods社のサービス・ベースのアーキテクチャを使うことで,既存のエンタープライズ・アプリケーション,データベース,業務プロセス,業務パートナの統合およびWebサービス対応化が可能になる。その際,「コーディングおよび開発作業は最小限で済む」(同社)

 同社が提供するコンポーネントとサービスの内容は以下の通り。

・GUIによる実装環境:
 Webサービスの作成/統合/試験/導入作業を,GUIを使い,マウスでクリックするだけで実行できる。コードをまったく書かずに,Webサービスの接続とバックエンド・プロセスの公開が可能。

・幅広い接続性:
 同社のプラットフォームには,既存の多様なWebサービス対応エンタープライズ・アプリケーション/データベース/メッセージング・ミドルウエア/アプリケーション・サーバー/カスタム・アプリケーションに対応するため,さまざまなアダプタを用意する。

・エンタープライズ・クラスの統合:
 堅牢な統合プラットフォームであり,通信および統合ロジックや,エンタープライズ・クラスの拡張性,信頼性,セキュリティと保全性を備え,企業全体に導入するWebサービスに利用できる。Webベースの管理インタフェースを持ち,システム全体の管理や監視が容易に行える。

・無料オンライン・サポートと開発コミュニティ:
 ほかのwebMethods社の顧客やパートナとのあいだで,Webサービス導入に関するアイデアを共有できる。オンライン会議室,コードのサンプルやデモ,文書,FAQの利用も可能。

 評価版は直ちに利用可能とする。評価プログラムや評価版入手の詳細については,webMethods社のWebサイトに掲載している。

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