米Compuwareが米国時間8月7日に,アプリケーションやWebサービス構築向けのツール・スイート「DevPartner Studio 7.0 Professional Edition」を発表した。DevPartner Studioでは,米MicrosoftのVisual Studio .NETおよびVisual Studio 6.0を使ってアプリケーションなどを開発できる。

 Compuware社DevPartnerおよびDriverStudioファミリ製品管理担当ディレクタのShari Zedeck氏は,「開発者は,Visual Studio .NETを使ってまったく新しいアプリケーションの製品化に取り掛かるため,大きなプレッシャにさらされている」と指摘する。

 「これらのアプリケーションの多くは,いまだにWindowsのコードを使用している。DevPartner Studioを使うと,すべてのアプリケーション部品をまとめてチェックできる。そのため,個々の部品としてではなく,一つの統合済みアプリケーションとして扱えるようになる」(同氏)

 DevPartner Studio 7.0は,Microsoft Visual Studio .NETとVisual Studio 6.0 Integrated Development Environments(IDE)とシームレスに統合して使用することが可能。開発者が新しいアプリケーションを構築する際,Microsoft Visual Studio .NETおよび.NET Frameworkを学ぶのに役立つという。

 コード・レビュー,自動エラー検出,パフォーマンス分析,分散アプリケーション分析,コード・カバレージ分析といった機能を備えており,「Microsoft .NET FrameworkやWindows,そして両プラットフォームに向け,信頼でき高性能なアプリケーションを迅速に開発できるようになる」(Compuware社)

 DevPartner Studio 7.0は,エラーやパフォーマンスのボトルネックを検出するだけでない。エラーについて解説したり,参考情報としてWWW上のリソースを指示したりする点に特徴がある。その結果,「より優れた信頼できるアプリケーションを作ることができると同時に,開発者の技術を向上させることで,開発者および企業に長期的なメリットをもたらす」(同社)

 さらにDevPartner Studioは,分散環境で動作するWebサービスなどの分散アプリケーションでも,エラー検出やパフォーマンス分析を行える。関連するすべてのアプリケーション・コンポーネントから情報を集めて整理し,1画面に表示することで,アプリケーションの全体像を一度に分析する作業が容易になるという。

 DevPartner Studio 7.0 Professional Editionの対応OSは,Windows XP,Windows 2000,Windows NT 4,Windows ME,Windows 98。8月に一般販売を開始する予定で,米国での価格は1シート当り1495ドル。ボリューム・ディスカウントも用意する。

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