米Siebel Systemsは同社の従業員関係管理(ERM:employee relationship management)ソリューション「Siebel ERM」に収録される学習アプリケーションが,グローバル企業における従業員の能力を体系的に向上させる,と米国時間8月6日に発表した。

 「Siebel ERM eTraining」と「Siebel ERM Distance Learning」の組み合わせにより,企業は学習活動のすべてを中央から管理できるとともに,通信教育とインストラクタが指導するWebベースのトレーニングを通じてより迅速かつ経済効率良く従業員の技術を向上させることができるという。

 Siebel ERMは,トレーニング,パフォーマンス管理,分析を統合しているため,企業はトレーニング・プログラムの効率性の監視,トレーニングとパフォーマンスの関連付け,それぞれの従業員と企業全体のパフォーマンスの両方に直接影響を与えるカリキュラムとトレーニング目的の実装が可能となる。

 同製品のLMS(ラーニング・マネジメント・システム)により,企業は従業員の技術に対して体系的かつ経済効率良く投資できる。企業は,それぞれの従業員の技術追跡,トレーニングのカリキュラム・パスとキャリア・パスの計画,トレーニング投資とトレーニング後のパフォーマンスとの関連付けができる。

 Siebel ERMに収録される主なラーニング・マネージメント機能は次の通り。

・中央集中型のトレーニング管理
「Siebel eTraining」がすべてのトレーニング・プログラムのホスティングと完全なラーニング管理ソリューションを提供。中央集中型のコース・レジストレーションとトラッキングによりすべてのトレーニング・プログラムを包括的に表示できる

・Webを介した経済効率が良いトレーニング
「Siebel Distance Learning」は協調的なトレーニング配信ツール。インストラクタが,Webを介してライブでインタラクティブなトレーニング・セッションを実施できる。

・強力なトレーニング管理
「Siebel eTraining」と「Siebel Distance Learning」は,トレーニング管理者とインストラクタに,小テストの成績,ポーリング,テキスト・チャットの履歴,出席などカリキュラムとトレージングの効率性を評価するためのさまざまな管理ツールを提供する。

・エンタプライズ・アプリケーションに統合できるトレーニング
ラーニング・アプリケーションは,Siebel ERMに深く組み込まれているため,従業員は,新しい製品情報へのアクセス,新しくなった企業のポリシーに沿った活動など,毎日のアクティビティの一部として容易にトレーニングの確認とアクセスができる。

 「変動が激しい市場状況において,企業は頻繁に従業員の再編成が必要となっている。技術のギャップを迅速に確認して経済効率良く埋められる企業は競争力を持つが,ほとんどの企業が必要とされる技術とトレーニングへの投資の追跡と測定ができない状態にある」(同社の副社長兼ジェネラル・マネージャのStacey Lawson氏)

 「同製品により,顧客は従業員のパフォーマンスを向上させるトレーニングに体系的に投資でき,もっとも生産性が高く経済効率が良いトレーニングを行い,時間とお金がかかる管理活動をセルフサービス型の学習環境に置きかえることができる」(同氏)

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