米QUALCOMMは米国時間8月1日,同社が,モバイル通信の業界団体「OMA」(Open Mobile Alliance)のスポンサー・メンバーおよび役員会に加わったことを明らかにした。

 OMAは,モバイル通信事業者,モバイル機器,ネットワーク・サプライヤ,情報技術企業,コンテンツ・プロバイダなどの約200社の企業が集まり,今年6月12日に発足した業界団体。2001年11月に始まった取り組み「Mobile Open Architecture Initiative」やWAP(Wireless Application Protocol)の標準化を進める業界団体,WAP Forumの活動を統合する形で設立された。

 OMAにはフィンランドのNokia,米Microsoft,米Sun Microsystems,富士通,KDDI,米Motorola,NEC,NTTドコモ,Sony Ericsson Mobile社などが参加している。

 OMAの目的は,モバイル通信向け新サービスの相互接続性の確保と標準化である。QUALCOMM社は重要メンバーとしてOMAに参加することで,その取り組みを支援し,先進の無線データ・アプリケーション/サービスの開発と普及の促進に寄与していくという。

 QUALCOMM社は,「今後市場に登場するさまざまな機器に対応する,広範な無線データ・ソリューションを重要視している」と説明する。同社は今後,MPEG-4,HTML,XML,HTTP,HTTPS,SSL,Bluetooth,GPSといった標準技術を生かした無線データ・アプリケーションの利用増大に取り組んでいくという。

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