米AT&T Broadbandは高速ケーブル接続サービス「UltraLink」を米国時間8月1日に発表した。伝送速度は下り3Mbps,上り384kbps。月額利用料は79ドル99セント。モデムのリース料を含めた月額利用料は82ドル99セントとなる。

 同社が従来提供してる高速接続サービスは,伝送速度が下り1.5Mbps/上り256kbpsで月額利用料は42ドル95セント(モデムのリース料を含めた場合は45ドル95セント)である。

 「UltraLinkでは,家庭内ネットワークを導入しているユーザーのニーズに対応した帯域幅を提供する。ソフトウエアのダウンロードなど,大容量ファイルの送受信が可能」(AT&T Broadband社インターネット・サービス部門バイス・プレジデントのKarl Ossentjuk氏)

 UltraLinkサービスは同日から提供開始しており,サービス対象地域にはダラス,デンバー,ソルトレークシティ,サンフランシスコ・ベイエリア,シアトル,セントポールをはじめ,同社事業がカバーするミシガンおよびロッキーマウンテン市場のコミュニティが含まれる。

 今夏後半にサービスを開始する予定の地域には,アトランタ,フロリダ,ピッツバーグ・ポートランド,リッチモンド,南カリフォルニアなどがある。

 シカゴと中央カリフォルニア,北東部でのサービスは,現在同社が取りかかっている各種システムのアップグレートが完了したのち,2002年末までに開始する予定である。

 またAT&T Broadband社は今年中に,ダイヤルアップ接続から常時接続への移行を検討しているユーザー向けに,UltraLinkよりは低速なインターネット接続サービスのトライアル提供を開始する計画を明らかにした。

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