米Palmは米国時間8月1日に,デスクトップ用ソフトウエアの新版「Palm Desktop 4.1」を発表した。英語版のみでWindowsに対応する。

 日本語,国際英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語,ブラジル系ポルトガル語対応版は,今秋はじめにリリースする予定である。

 Palm社はPalm Desktop 4.1で,既にPalm搭載携帯情報端末を所有しているユーザーだけでなく,携帯情報端末の購入を考えているユーザーの獲得を図る。Palm社Palm Desktop部門製品マネージャのKen Freeman氏は,「Palm搭載携帯情報端末がなければPalm Desktopを利用できないということはない。Palm搭載携帯情報端末を買う前に,まずPalm社の個人情報管理(PIM)ソフトウエアの能力をデスクトップ・パソコンで試して欲しい」とアピールした。「Palm Desktop 4.1を使ってみて,Palm搭載携帯情報端末を購入すれば,重要な情報をすべて持ち歩くことができる」(同氏)

 Palm Desktop 4.1はWindows XPのルック・アンド・フィールを備える。その他の主な機能は以下の通り。

・新たな「Expense」アプリケーションで,支出の分類,日付,金額,支払い方法,場所,個人プロフィールなどすべての情報を管理できる。Excelに直接書き出したり,出力することが可能。また外貨換算機能も備える。

・Note Padアプリケーションを使って,メモの記入や閲覧が可能。Palm搭載携帯情報端末で作成したメモを同期化できる。

・Launcherバーにより,アイコン表示の拡大/縮小,またアイコンの並び替えが可能。

・アラーム音をカスタマイズしたり,カラー設定を15色から選択できる。

・Delete Duplicatesアドイン機能により,複製記録の検索,閲覧,削除を簡単に行える。

・新たなAuto-Save機能で,情報を自動保存する頻度を設定できる。

 Palm Desktop 4.1はPalm社のWebサイトから無償で入手できる。対象機種はPalm i700,同m500,同m100,同VII,同V,同IIIおよびPalm Pilotシリーズ。

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