米MIPS Technologiesが米国時間7月31日に,「Windows CE .NET」オペレーティング・システムのアップデート「同version 4.1」で32と64ビットMIPSアーキテクチャをベースとしたマイクロプロセサがサポートされることを発表した。開発コード名「Jameson」と呼ばれていたCE .NETのマイナー・アップグレードは,IPv6のサポート,ファイル・ビューイング機能,改良されたブラウジング機能,その他の機能を収録している。

 同社は,「Windows CE」オペレーティング・システムの発足以来,Microsoft社と協調している。2001年には,NECとともに64ビットMIPSアーキテクチャ向けに「Windows CE .NET」を最適化している。AMDと東芝も同社からMIPSベースのプロセサのライセンスを受けている。

 低消費電力,高性能の32ビットと64ビットのMIPSベースのプロセサは,有線,無線情報アプライアンスを含む幅広い組み込み型システムに利用されている。MIPSベースの64ビット・プロセサは,インターネット・アプライアンス,住宅用ゲートウェイ,セットトップ・ボックス,高解像度TV,VoIP対応製品などの特に高品質のストリーミング・メディアと3次元グラフィックの需要に対応することを目的とした用途に適している。

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