米Sybaseは複数のデータベース間でデータを複製するためのミドルウエア「Replication Server 12.5 for Linux」を出荷開始したと米国時間7月29日,明らかにした。Linuxのカーネル2.4をサポートし,米Red HatのRed Hat 7.2に対応する。

 Replication Server 12.5 for Linuxは「e-business向けセキュリティを備えた可用性の高いデータ管理を実現する」(Sybase社)。Sybase社のリレーショナル・データベース管理システム「Adaptive Server Enterprise」の複製データを同期化する。オプションでSSL(secure sockets layer)に対応し,データ通信用の先進のセキュリティを提供する。

 Replication Server 12.5 for Linuxの備えるモニターやカウンタによって,ユーザーはリソースの障害や構造上の制限を容易に確認できる。これにより最大限の性能を発揮するように調整を行い,情報の収集や傾向変動分析を行える。

 Replication Server 12.5 for Linuxの価格はサーバー1台あたり1495ドルから。ちなみにSybase Replication ServerはLinuxのほか,AIX,Windows NT,Solaris,UNIXなどに対応する。

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