米Gemstar DevelopmentとSuperGuide社が電子番組ガイドの特許を侵害されたとして米EchoStar Communicationsを訴えていた係争で,ノース・カロライナ州西地区連邦地裁が「特許侵害はない」とする判決を下した。同連邦地裁はGemstar社およびSuperGuide社に対し,EchoStar社に裁判費用を支払うようよう命じた。EchoStar社が米国時間7月26日に明らかにしたもの。
この係争はSuperGuide社の持つ電子番組ガイド機能の特許が,EchoStar社などによって不法にセットトップ・ボックスに組み込まれた」,としてSuperGuide社とGemstar社が訴えていたもの。対象となるSuperGuide社の技術はGemstar社にライセンス供与されていたため,Gemstar社も原告に加わっている。
これに対し連邦地裁は2002年7月3日に,「EchoStar社の製品は,二つを除き特許侵害していない」との判決を下した。同裁判所は判断を保留した2製品について詳細な情報の提出を求めていたが,最終的に「この2製品も特許を侵害していない」との判断を下した。
なおGemstar社は,7月3日の判決に対して「判決には誤りがある」(同社)と主張し,連邦巡回控訴裁判所に不服申し立てを行う意向を明らかにしていた。
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