米Level 3 Communicationsが,米Microsoftのオンライン・ゲーム・サービス「Xbox Live」向けにブロードバンド・インフラ・サービスを提供する。Level 3社が米国時間7月22日に,両社のあいだで合意に達したことを発表したもの。契約金額などの詳しい取引条件について明らかにしていない。

 Xbox Liveは「Xbox」向けのオンライン・ゲーム・サービス。北米,欧州,日本で今秋にサービスを開始する。また,消費者向けのベータ・テストは,北米で今夏に始める予定である。

 Microsoft社は,同サービスの開始時に,「Unreal Championship」「MechAssault」「Whacked!」「NFL Fever 2003」「Midtown Madness」の5タイトルを,Xbox Live専用ゲームとしてリリースする。2002年末までには12タイトル以上を提供し,2003年末には世界中で50タイトル以上のゲームを利用可能とする予定。

 両社の合意によりLevel 3社は,北米および欧州におけるXbox Live用の主要ネットワーク・サービス・プロバイダとなり,「(3)Center Colocation」「(3)CrossRoads」「(3)Packet MPLS Private Network(MPN)」といったサービスを提供していく。

 Level 3社のサービスを採用した理由について,Microsoft社Xboxプラットフォーム担当ジェネラル・マネージャのJ Allard氏は以下のように説明する。「当社がLevel 3社を選んだのは,Level 3社のネットワーク・インフラが我々の求める性能,拡張性,柔軟性の条件を満たしているから。こうした条件は,世界で最も魅力的かつ安定したオンライン・ゲーム・サービスを,北米および欧州のXbox Liveユーザーに提供するのに欠かせない」(同氏)

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