米Intelが米国時間7月16日に,2002年第2四半期の決算を発表した。売上高は63億ドルで前期から7%減少,前年同期からはほぼ横ばいとなった。純利益は4億4600万ドルで,前期から52%減と落ち込んだが,前年同期比では128%増加した。1株当たり利益は7セントで前期比50%減。前年同期比133%増である。

 ちなみに同社は6月6日に,事前の予測を下方修正し,2002年第2四半期決算の売上高が62億ドル~65億ドルの範囲になるとの中間修正を発表していた。

 2002年第2四半期は,Online Services事業の縮小に関する費用1億600万ドル,Xircom社の買収関連費用1億1200万ドルなどの経費を計上した。

 買収関連費用を除いた場合の2002年第2四半期における純利益は6億2000万ドルで,前期比39%減,前年同期比27%減となる。同条件の1株当たり利益は9セントで,前期比40%減,前年同期比25%減少。これらの数字には,Online Services事業縮小に伴う1億600万ドルの費用が含まれる。

 「業界全体の回復は遅々として進まないが,2002年後半は季節的な要因もあって,わずかながら需要が高まると期待する。我が社の戦略はこれまで通り,慎重なコスト削減と長期的成長を目的とした投資に焦点を当てる」(Intel社CEOのCraig R. Barrett氏)

 Intel Architectureマイクロプロセサの平均販売価格は前期より若干低下した。米Microsoftのゲーム機「XBox」向けのプロセサを除いた場合,平均販売価格は前期と比べてほぼ横ばい。

 粗利率は47%。Online Services事業縮小に伴う1億600万ドルの費用を除くと,48.7%となる。

 また,同社は2002年第3四半期の予測についても明らかにした。主な内容は以下の通り。

・売上高は63億ドル~69億ドルの範囲
・粗利率は51%(プラス/マイナス数ポイント)
・経費(進行中のプロジェクトを除く研究開発費とマーケティングおよび一般管理費)は約21億ドル

 また,2002年通年の粗利率は51%(プラス/マイナス数ポイント)の見込みで,これまでの予測である53%(同)を下方修正する。経費(進行中のプロジェクトを除く研究開発費とマーケティングおよび一般管理費)は40億ドルで,前回の予測の41億ドルより減少するとみる。

 さらに同社は,2002年後半に約4000人の社員を削減する予定であることを明らかにした。一部の部門を対象にするほか,自主退職プログラムを用意するという。

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