米NVIDIAが米国時間7月16日に，デスクトップ・パソコン向けグラフィックスLSIの新製品ファミリ「nForce2 Platform Processors」を発表した。「nForce2 System Platform Processor（SPP）」と「nForce2 Integrated Graphics Processor（IGP）」を提供する。

　nForce2 Platform Processorsは米AMDの「Athlon XP」や「Duron」プロセサを搭載した企業および消費者向けデスクトップ・パソコンでの利用を想定する。AMD社のLSI間ポイント・ツー・ポイント接続に向けたバス技術「HyperTransport」を採用している。

　最大6基のUSB2.0ポートと3基のFireWire（IEEE1394a）ポートをサポート。LANとWANを同時サポートするデュアル・ネットワーク・コントローラ「DualNet」，Audio Processing Unit（APU），リアルタイムDolby Digitalエンコーダ，「nForce2 Media and Communications Processor（MCP）」を搭載する。

　nForce2 SPPはデュアル・メモリー・サブシステムを備える。DDR400に対応する。「メモリー・アクセスのレイテンシを低減しつつ，DDR400の速度を活用できるよう設計した」（NVIDIA社）。また，CPUの処理能力を高め，必要なデータや情報を前もって取得してキャッシングする技術も組み込んでいる。AGP 8X拡張スロットに対応。

　nForce2 IGPには「GeForce4 MX」グラフィックス・コアを組み込む。アンチエイリアス技術「Accuview Antialiasing Engine」やマルチ・ディスプレイ技術「nView」をはじめ，MPEG-2向けVideo Processing Engine（VPE），TVエンコーダ，HDTVプロセサを備えており，「質の高い画像を再現する」（NVIDIA社）。AGP 8X拡張スロットに対応。

　nForce2 Platform Processorsは，現在Abit社，ABS社，Alienware社，Aopen社，ASUSTeK社，Atlas Micro社，Chaintech社，Epox社，HyperSonic社，Leadtech社，MSI社，Shuttle Computer社，Soltec社，Totally Awesome,社，Vicious PC社などの提携企業向けにサンプル出荷を行っている。8月後半に量産体制に入る予定。nForce2 Platform Processorsを組み込んだ製品は，9月に出荷される見込みである。

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