米Dell Computerは米国時間7月11日に,2002会計年度第2四半期(2002年5月~7月期)決算予測の上方修正を発表した。売上高は前年同期比9%増の83億ドルに達する見通し。1株当たり利益は19セントで,一時的な費用を除いた前年同期の1株当たり利益より19%増加する見込みである。

 同社は5月16日に,2002年5月~7月期の売上高が82億ドル,1株当たり利益が18セントとする予測を発表していた。

 Dell社は,「引き続き市場シェアを確保できるだろう。2002年5月~7月期の好調な業績は,米国市場の教育関連,政府機関,消費者向け分野の成長によるところが大きい」と説明した。

 なお,正式な2002年5月~7月期決算と2002年8月~10月期予測は8月15日に発表する予定である。

 ちなみに同社の2002年2月~4月期決算は,売上高が80億6600万ドルで前年同期の80億2800万ドルからわずかに増収。純利益は4億5700万ドル(1株当たり利益は17セント)で,前年同期の4億6200万ドル(同17セント)と比べてわずかに減少した。

◎関連記事
米デルの2002年2月~4月期決算,売上高約81億ドルで事前の予測を上まわる
米デルの01年11月~02年1月期決算,売上高81億ドルで「中国,ドイツ,日本が好調」
2001年の世界PC市場「米デルの出荷台数はダントツ,米HPと米コンパックが合併してもかなわない」と米データクエスト
この不景気に何をする? 大手コンピュータ6社経営トップの施策とは
米サンが1月~3月期決算を発表,純損失2600万ドルで赤字額を縮小
米IBMが2002年Q1の決算を発表,世界的な減収とハードウエア部門の低迷で31%減益
米HPの4月期決算,純利益が前年同期比436%増と好調,ただし「2003年まではIT支出の顕著な回復はない」とフィオリーナ氏
米コンパックの2002年Q1決算,「減収だが営業費用削減で利益を確保」

[発表資料へ]