米ScanSoft社は米国時間7月11日に,同社の全範囲にわたるプロダクティビティ・アプリケーションがMicrosoft Office eServicesポータル用に選択されたことを発表した。また,Microsoft社が同社のデスクトップとWebサービス製品をもとに「Document Imaging」と呼ばれる新しいOffice eServicesカテゴリを作成したことも発表している。

 Microsoft Office eServicesポータルは,生産性を強化する製品とサービスに直接的なアクセスを提供してOffice製品の価値を拡張するもの。サイトは,「Training」「Office Supplies & Computers」「Language Services」「Smart Tags」「Communications」「Web Authoring」「Marketing」,そして今回新しく作成された「Document Imaging」などのビジネス・カテゴリに分けられている。

 ScanSoft社は,プロダクティビティ・ソリューションとして音声認識アプリケーション「Dragon NaturallySpeaking」の製品ライン,デスクトップOCRとPDF変換プログラム「OmniPage」,eFormのデザインと管理アプリケーション「OmniForm」などを提供している。またWebベースのフォーム・パブリッシングとデータ収集の「eOmniForm.com」,Webを介してスキャンと文書コラボレーションの「PaperPort Online」など同社のデスクトップ・アプリケーション群を補強するWebサービスをベースとした製品も提供している。

 Microsoft Office eServicesポータルの新しい「Document Imaging」カテゴリで提供されるソリューション・エリアとScanSoft製品は次の通り。

OCR,PDF & Conversionエリア
・ScanSoft OmniPage Pro:紙の書類とPDFを即座に編集可能なWord文書に変換する。正確なOCRとページ・レイアウト機能を提供する
・ScanSoft TextBridge:紙の書類を編集可能な文書に変換するための容易な手段を提供する。正確なOCRとページ・レイアウト機能を提供

Scan & Digital Paper Managementエリア
・ScanSoft PaperPort Deluxe:デスクトップ・イメージとドキュメント管理ソリューション。紙の文書をデジタル化し,コンピュータ上でスキャン,保存,組織化,検索を可能にする

eForm & Data Collectionエリア
・ScanSoft OmniForm:Office,文書,PDF形式を自動化された電子形式に即座に変換するeForm設計とルーティング・アプリケーション。Excel,Access,SQL Server用に自動的にデータを収集するXML,HTML,PDF形式を作成する
・eOmniForm.com:Webフォームからデータを収集して出版する手段を提供する。標準HTML形式で出版し,XMLを使って自動的にデータを収集する。フォームは,パブリックやイントラネットのWebサイトにリンクでき,電子メールで送信することもできる

◎関連記事
W3Cが音声認識向け文法記述言語「Speech Recognition Grammar Specification」をW3C勧告候補として発表
ソフトボート,音声処理コンポーネントをバージョンアップ
「音声や動画の検索をテキストで」,米ScanSoftが音声認識技術を利用した2製品を発表
米マイクロソフト,「Office」ユーザー向けツール群サイトを開設

発表資料へ