米Microsoftは「.NET」アプリケーション用のアーキテクチャ・ガイドを提供するオンライン・サービス「Microsoft .NET Architecture Center」と,.NETアプリケーション構築を支援するツール群「Visual Studio .NET Integration SDK」を米国時間7月10日に発表した。

 .NET Architecture Centerは,堅牢なアーキテクチャを持つ企業アプリケーションを構築する際に利用可能な,参照アーキテクチャ,アプリケーションのビルディング・ブロック,推奨運用例などのリソースを提供するオンライン・サービス。アーキテクチャ設計者用のもの。アーキテクチャに関する問題を扱うオンライン・コミュニティも開設する。

 これらのリソースを利用することで,企業顧客は,アプリケーション発売までにかかる開発期間の短縮,開発コスト削減,.NETに接続するソフトウエアの予測可能性/信頼性/管理性向上を図ることができるという。

 同サービスは,Microsoft社のWebサイトにおいて無料で利用できる。

 一方のVisual Studio .NET Integration SDKは,「Visual Studio .NET」を使用している企業顧客が独自のツール,文書,オンライン・コミュニティを「Visual Studio .NET IDE」に統合するためのツール群を提供する。同SDKは,これまで「Visual Studio .NET Integration Program」向けの専用サービスであった。

 「アーキテクチャ設計者,開発者,試験担当者,プロジェクト・マネージャ,IT運営といったチーム・メンバ間の動的な情報のやり取りは,高品質のアプリケーションを適切なタミングで実現するのに必要不可欠である」(Microsoft社)。Visual Studio Integration SDKを使うことで,独自のツール,文書,トレーニング,オンライン・コミュニティをVisual Studio .NETに組み込むことができ,開発チームを一体化し,製品の全ライフ・サイクルで共通のユーザー・インタフェースを提供できるという。

 「Select Licensing or Enterprise Licensing Agreement」契約を結んでいる企業顧客は,米Summit Softwareから無料でVisual Studio .NET Integration SDKを入手できる。詳細は,Microsoft社のWebサイトに掲載している。

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