米Microsoftは米国時間7月8日に,サーバーOS「Windows Advanced Server, Limited Edition 1.2」を7月中にOEM向けにリリースすることを明らかにした。

Windows Advanced Server, Limited Edition 1.2は同社の「Windows .NET Server」ファミリ製品で提供しているのと同様の64ビット・コードをベースにしており,米Intelの64ビット・マイクロプロセサ「Itanium 2」の性能を活用するよう最適化されている。大容量のデータ解析,オンライン・トランザクション処理,ビジネス・インテリジェンス,科学コンピューティング,シミュレーション・モデルなど,大規模なメモリや計算能力を要するアプリケーションに向く。

 またMicrosoft社は,今後の64ビット版「Windows .NET Enterprise Server」「Windows .NET Datacenter Server」や「Windows XP 64-bit Edition 2003」をItanium 2に対応させる意向も明らかにした。

 Windows XP 64-bit Edition 2003は,2003年第1四半期にパソコン・メーカーやMSDNを通じて利用可能になる。複雑な科学問題の解明,高性能デザインの作成,3次元(3D)アニメーションの制作などを手がける企業用である。

 「64ビット対応Windowsにより,開発者は使い慣れたプログラミング・モデルを利用して64ビット・アプリケーションを作成できるので,さまざまな64ビット企業ソフトウエアの開発が進むことになる」(Microsoft社)

 なおMicrosoft社は,2001年にリリースした「Windows Advanced Server, Limited Edition」と「Windows XP 64-Bit Edition」で第1世代Itaniumプロセサ対応していた。

◎関連記事
米マイクロソフトが「Windows Advanced Server」の将来版で「Itanium 2」に対応
米マイクロソフトが64ビット版「Windows Advanced Server」を出荷
「Itanium」の後継プロセサ,ブランド名は「Itanium 2」に
米HPが「HP-UX 11i Version 1.6」を発表,米インテルの「Itanium 2」をサポート
米SASが「SAS Release 9.0」を発表,「米インテルの『Itanium 2』に最適化」
「米インテルはサーバー市場に食い込めるのか」--米Cahners In-Stat/MDRの調査
「2005年にサーバー市場でのItaniumのシェアが42%に」と米Aberdeen
米AMDのサーバー向け64ビット・プロセサのブランド名は「Opteron」,2003年前半に出荷へ

[発表資料へ]