業界アナリストの米IDC社が,「西欧におけるインターネット・セキュリティ企業として米Symantecを1位にランク付けする」という調査結果を明らかにした。米Symantec社が米国時間7月1日に明らかにしたもの。同報告によれば,Symantecが欧州のチャンピオンであり,市場シェアは10%を獲得しているという。

 「Western European Security Software Forecast and Analysis 2001 - 2006」と題する調査では,インターネット・セキュリティ市場の中核となる5つの市場の分析と,企業によるファイヤウォール/VPN,セキュア・コンテンツの管理,侵入検知/脆弱性評価,3Aセキュリティ・ソフトウエア,暗号ソフトウエアの部門におけるパフォーマンスをランク付けしている。

 「Symantecは非常にダイナミックな脅威が存在する環境に向け,すべての部門を網羅する製品を提供できる。現代のサイバー・スレッドは混合型で,しばしば企業を異なるポイントから攻撃するように設計されている。企業はインターネット・セキュリティに関してより総合的な見解を持つ必要があり,ベンダーは柔軟で相互運用性があるソリューションで複雑な混成型の脅威に対応しなければならない」(IDCの同レポートの作者Thomas Raschke氏)

 同報告によれば,Symantecの西欧における売上高は,2000年から2002年にかけて22%成長している。セキュリティ・ソフトウエア市場で2番目に大きいセキュア・コンテンツの管理部門では,21%のシェアを確保して首位を獲得している。昨年もっとも成長率が高かった侵入検知と脆弱性評価の部門においては,19%のシェアで首位を獲得しており41%の成長率を見せている。

 同報告によれば,企業が従業員,パートナ,顧客に対して情報へのアクセスをよりオープンにする傾向がある。そのため,企業は中央から管理できコストとセキュリティの両方に対応できるセキュリティ・ソリューションを求めているという。そのため,同市場は2006年までに45億ドル市場に成長すると予測されている。

◎関連記事
米シマンテックが2002会計年度Q4決算を発表,前年同期に比べ24%の増収
シマンテック,セキュリティアプライアンスをxSP事業者経由でも販売へ
シマンテックがフィルタリング機能を搭載したアンチウイルス・ソフトの新版を発売
シマンテックがコンテンツ・フィルタリング機能を搭載したアンチ・ウイルス製品の新版を発売
シマンテックがWindowsのユーザー情報と連携したコンテンツ・フィルタリング・ソフトを発表

発表資料へ